「どうしていつもダメな男性ばかり引き寄せてしまうんだろう…」と悩んでいませんか?または友人が同じような恋愛パターンを繰り返している姿を見て心配になったことはありませんか?
私たちの周りには、不思議と「ダメンズ」と呼ばれる男性を引き寄せてしまう女性がいます。彼女たちは決して悪い人ではなく、むしろ優しさや思いやりに溢れていることが多いのです。でも、なぜか恋愛となるとつい自分を大切にしない相手を選んでしまう…。
今日はそんな「ダメンズ引き寄せ体質」の原因と、そこから抜け出すためのヒントをお話ししたいと思います。もしかしたら、あなた自身や大切な人の中に心当たりがあるかもしれません。でも大丈夫。これは決して珍しいことではなく、多くの女性が一度は経験する恋愛の学びなのです。
自分を大切にできない心の奥底にある「自己肯定感の低さ」
「私なんかが愛される価値なんてない」 「こんな私でも付き合ってくれるだけありがたい」
こんな言葉、心の中でつぶやいたことはありませんか?
自己肯定感が低い女性は、どうしてもダメンズに引き寄せられやすい傾向があります。なぜなら、自分に自信がないからこそ、「私でも愛してくれる人」という基準で相手を選んでしまうから。そして、本当は自分にふさわしくない相手でも、「私を選んでくれた」という理由だけで大切にしてしまうのです。
私の友人の美咲(仮名)は、学生時代からずっと自分に自信が持てずにいました。「太っている」「顔が可愛くない」「魅力がない」と自分を責め続け、彼女を好きになってくれる男性がいれば、その人がどんな人であっても「私を愛してくれるなんて奇跡」と思い込んでしまうのです。
結果として、彼女が付き合う相手はいつも、彼女のお金を当てにしたり、他の女性と浮気したり、約束を平気で破ったりする「ダメンズ」ばかり。それでも美咲は「私なんかが文句を言える立場じゃない」と耐え続けていました。
あなたは自分自身をどう思いますか?鏡を見たとき、そこに映る自分を心から愛せていますか?もし「NO」なら、それがダメンズを引き寄せる第一の原因かもしれません。
「優しすぎる」は時に自分を傷つける罠になる
「彼は本当は優しいんです」 「私が支えれば、きっと変われる」
こんな言葉を友達に言ったことがある人は要注意です。
人を思いやる気持ちは素晴らしいものです。でも、その優しさが行き過ぎると、相手の問題行動を許してしまったり、自分の犠牲の上に成り立つ関係を築いてしまったりすることがあります。
30代のOL・恵理子さんは、付き合う男性をいつも「改造」しようとしていました。仕事を転々とする彼氏の就職活動を手伝い、生活費を援助し、家事も全て引き受ける…。彼女は「私が支えれば彼は変われる」と信じていましたが、実際には彼は彼女に依存するばかりで、自立する気配はまったくありませんでした。
ある日、恵理子さんが風邪で寝込んだとき、彼氏は看病どころか「飯はどうなってんだ?」と文句を言ってきたそうです。その瞬間、彼女は気づいたのです。自分の優しさが相手の成長を妨げていたこと、そして自分自身も不健全な関係に依存していたことに。
あなたの優しさは、相手の成長を促すものになっていますか?それとも、相手の甘えを助長するものになっていませんか?
「一人」を恐れる心が招く依存的な関係
「誰かといないと不安」 「彼がいなくなったら、私はどうなるの?」
人は誰しも、孤独を感じることがあります。でも、その寂しさから逃れるために誰かに依存してしまうと、健全な関係を築くことが難しくなります。
私の大学時代の後輩・里奈は、高校生の頃から一人でいることが苦手でした。クラスでは常に誰かと一緒にいて、休日も必ず予定を入れ、SNSでは常に誰かとつながっていないと不安になるタイプ。そんな彼女が付き合った彼氏は、彼女の依存心につけ込み、「俺以外と遊ぶな」「LINEはすぐ返せ」と束縛する人でした。
でも里奈は「一人になるくらいなら」と、その関係を3年も続けていました。彼女が別れを決意したのは、一人旅に出た友人のSNSを見たとき。「楽しそうに一人で過ごしている友人を見て、私も自分一人の時間を大切にしたいと思った」と里奈は言います。
あなたは一人の時間を楽しめますか?自分自身と向き合い、自分だけの趣味や関心を育てることは、健全な関係を築くための大切な一歩なのです。
「人の役に立ちたい」気持ちが暴走するとき
「誰かのために生きたい」 「彼の人生を支えることが私の使命」
他者のために尽くすことは素晴らしい行為です。でも、その気持ちが強すぎると、自分の存在価値を「誰かの役に立つこと」だけに見出してしまうことがあります。
子育てを終えた後、看護師として働き始めた45歳の和子さん。彼女は仕事でも私生活でも、常に誰かの世話をすることで自分の価値を確認していました。そんな彼女が再婚したのは、アルコール依存症の男性。「私が彼を救える」という使命感から始まった関係でしたが、彼の問題行動は改善するどころか、和子さんの心身を蝕んでいきました。
彼女が気づいたのは、カウンセリングを受けたとき。「あなたは自分自身を大切にしていますか?」というシンプルな問いに、彼女は答えられなかったそうです。人の役に立つことで自分の価値を証明しようとするあまり、自分自身の幸せを後回しにしていたことに気づいたのです。
あなたは自分の幸せと他者への貢献のバランスが取れていますか?他者のためだけに生きることは、結局は誰も幸せにしないのかもしれません。
現実から目を背ける「都合の良い思い込み」
「彼は本当は私だけを見ている」 「あの浮気は一時的な過ち」
恋愛において、時に私たちは現実を直視したくないあまり、都合の良い解釈をしてしまうことがあります。
32歳のデザイナー・麻里は、交際2年目の彼氏の浮気を何度も目にしながらも、「彼は根は真面目な人」「私が不足しているから」と、現実から目を背け続けていました。彼の言い訳を全て信じ、嘘がバレても許し続ける…そんな関係が続いたある日、彼女は偶然、彼が他の女性に送ったメッセージを見てしまいます。
「お前みたいなバカな女は簡単に騙せる」
その冷酷な言葉を目にしたとき、麻里は初めて現実を直視することができました。彼女は言います。「それまで私は、彼の本当の姿を見ないようにしていた。でも、その瞬間に全てが明らかになった。私が見ていたのは、私が見たかった彼の姿であって、本当の彼ではなかった」
あなたは恋愛において、相手の本当の姿を見ていますか?それとも、見たい姿だけを見て、都合の悪い部分は無視していませんか?
実際の体験から学ぶ「ダメンズ卒業ストーリー」
では、実際にダメンズ体質から抜け出した女性たちは、どのようにして変わることができたのでしょうか?いくつかの実例から学んでみましょう。
自己肯定感を高めた絵美の場合
28歳のOL・絵美は、自己肯定感の低さから、いつも自分を大切にしない男性ばかりと付き合っていました。彼女の転機は、友人に勧められた「自分を愛する100のワーク」という本との出会い。
「最初は恥ずかしくて、鏡を見て『あなたは素晴らしい』なんて言えなかった」と絵美は笑います。「でも、毎日少しずつ自分にポジティブな言葉をかけるうちに、不思議と自分を大切にしたいという気持ちが芽生えてきたんです」
自己肯定感が高まるにつれ、彼女は今までの恋愛パターンに気づき始めました。「自分を大切にしない男性を選ぶことで、自分の低い自己評価を確認していただけだったんだと気づいたんです」
今の絵美は、自分の価値を理解してくれるパートナーと穏やかな日々を送っています。「自分を愛せるようになって初めて、本当の愛情に気づけたと思います」
健全な境界線を引いた友美の場合
小学校教師の友美さん(35歳)は、その優しさから生徒だけでなく恋人にも尽くしすぎてしまうタイプでした。5年間付き合った元彼は、友美さんの給料に頼り、家事も友美さん任せ。「彼が仕事を見つけるまでの一時的なこと」と思っていましたが、5年経っても状況は変わりませんでした。
彼女の変化のきっかけは、職場のカウンセラーとの会話でした。「あなたと彼氏さんの関係は、先生と生徒のようですね」というシンプルな一言が、友美さんの目を覚まさせたのです。
「私は彼を『生徒』のように扱い、彼は私を『先生』のように頼っていた。それは恋愛関係ではなく、依存関係だったんです」と友美さんは振り返ります。
彼女は勇気を出して元彼との別れを決意。そして次の関係では、自分の境界線をしっかり引くことを心がけました。「助けることと、尽くしすぎることは違う。相手を信頼して、自立を促すことも愛情表現なんだと学びました」
今の友美さんは、お互いを尊重し合える関係を築いています。「私の『NOと言える力』を尊重してくれる人と一緒にいると、本当に安心できるんです」
一人の時間を楽しめるようになった美穂の場合
アパレル店員の美穂さん(26歳)は、常に誰かと一緒にいないと不安になるタイプでした。そのため、束縛の強い彼氏とも「一人になるくらいなら」と3年間も関係を続けていました。
彼女の変化のきっかけは意外なものでした。コロナ禍でのロックダウン。突然の一人時間に最初は戸惑いましたが、「これも何かの縁」と思い、一人でできることを模索し始めました。
「最初は本当に寂しくて耐えられなかった」と美穂さんは言います。「でも、好きな音楽を聴きながら料理をしたり、オンライン講座で新しいことを学んだり…少しずつ一人の時間が楽しくなってきたんです」
そして気づいたのは、彼氏と一緒にいても常に彼の機嫌を伺い、本当の自分を出せていなかったこと。「一人でいる時の方が、むしろリラックスできていた」と美穂さんは驚きます。
彼女はロックダウン明けに、長年の彼氏と別れを決意。そして今は、お互いの個性と時間を尊重できるパートナーと穏やかな関係を築いています。「一人の時間も二人の時間も大切にできる関係って、こんなに心地よいものなんですね」
ダメンズ体質から卒業するための5つのステップ
これまでの話を踏まえて、ダメンズを引き寄せやすい女性が、そのパターンから抜け出すためのステップをご紹介します。
1. 自己認識を深める
まずは自分自身のパターンに気づくことが大切です。どんなタイプの男性に惹かれるのか、どんな関係性になりやすいのか、そしてそれはなぜなのかを考えてみましょう。
過去の恋愛を振り返り、共通点を探してみるのも良いかもしれません。「いつも経済的に不安定な人を選んでいる」「浮気性の人ばかり引き寄せている」など、パターンが見えてくるはずです。
2. 自己肯定感を高める
自分を大切にできない人は、自分を大切にしてくれない人を引き寄せます。まずは自分自身を愛することから始めましょう。
毎日鏡を見て自分の良いところを3つ言う、自分の成功や成長を日記に書き留める、自分へのご褒美の時間を作る…など、小さなことから始めてみてください。
3. 境界線を設定する
健全な関係を築くためには、明確な境界線が必要です。「これは許せる」「これは許せない」というラインを自分の中で決めておきましょう。
そして、その境界線を越えられたとき、きちんと「NO」と言える勇気を持つことも大切です。自分の気持ちや考えを伝えることは、相手への思いやりでもあります。
4. 一人の時間を楽しむ
誰かに依存しない関係を築くためには、一人の時間を大切にすることが重要です。自分だけの趣味や関心を育て、自分自身との時間を楽しむ方法を見つけましょう。
一人映画、一人カフェ、一人旅など、少しずつ挑戦してみるのも良いかもしれません。一人でも充実した時間を過ごせる自分を発見できるはずです。
5. サポートを求める
変化の過程で、友人や家族、時にはカウンセラーなど、信頼できる人のサポートを受けることも大切です。客観的な視点からのアドバイスや、ただ話を聞いてもらうだけでも、大きな力になります。
また、同じような経験をした人たちとの交流も、新たな気づきをもたらしてくれるでしょう。一人で抱え込まず、必要なときは助けを求めてくださいね。